このページの情報は 2006年12月20日14時22分 時点のものです。 |
知ってる
三宅 健
アレルギーなんかこわくない!―花粉症、アトピー、ぜんそくの治し方
先生自身がアレルギーなので、大変分かりやすく書いてあります。
医師との相性は人それぞれですが、この本の著者である医師は、
自分自身がアレルギー体質で、子どももアトピー性皮膚炎+喘息も始まってしまい、責任を感じてブルーになっていたときに巡り会った本です。読み進んで行くうちどんどん気が楽になれました。私も子どもがアトピーと診断されたときは、この世の終りと思うくらい暗くなりましたけど、治療が難しいという点で「にきびや水虫と同じじゃないか。」というくだりには、納得。アレルゲンから遠ざかればいずれは反応は出なくなることも初めて知りました。とかく辛く苦しいイメージのアレルギーですが、明るい気持ちになれる本です。
この十年悩み苦しんできた花粉症。その決定的かつ合理的な解決法をこの本でみつけました。なんと、ワセリンを鼻の穴に塗るんです! 花粉が飛び始めて十日あまり。びゅんびゅん風が吹く快晴の日にも、これだけのことで、今年はくしゃみがたった一回出ただけ。例年ならば、いやだと思いながら眠くなる鼻水どめの飲み薬なしには眠れないし、結局ステロイドの点鼻薬に頼っていたのに。今年は薬なしで花粉症シーズンを乗り切れそう。うれしい。 もう、この本の著者には大感謝。なんで鼻にワセリンなのか、そもそもアレルギーとは何なのか、納得のいく説明がずばり書いてあって、ほんとに頭いい先生なんですよね。こんなお医者さんがいるんだから、日本の医療も、まだまだ捨てたもんじゃありません。
小児科医である著者が20年間医者を続けてきて、実際に患者との会話や関わりから得た、生きたアレルギーに関する対策が書かれています。堅苦しさはまったくなく、いろいろなエピソードを交えながら明るいテンポで読んでいけます。妹はアトピー性皮膚炎で、私はアレルギー性鼻炎で、風邪をひいたときに鼻がちょっとしんどいくらいなのですが、あまりアレルギーのことを詳しく知らない私でも、おもしろく読めました。食物アレルギーなどは確かに大変だというイメージが大きいけれど、上手につきあっていけば、それなりに楽しく生活できる。なんでも、そうだと思うけれど、どんな面倒なことでもつらいことでも、楽しむことを付け加えたら、素敵な人生がおくれるなあ、とこの本を読んで思いました。あまり関係がない、と思っていた私ですが、すごくアレルギーというものがどういうものなのか、わかりました。身近な花粉症なども理解できたおかげで、周りのアレルギーの人への対応や考えも相手を思いやれるように変わってくると思います。この著者の、明るくちょっと不思議な性質のお医者さんなところが読んでいて気にいりました。 |
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