水疱瘡（みずぼうそう）の治療と養生法

「水疱瘡の子供と接触してしまった」・・・このような時にできることと言えば、まずは抗体検査です。皮内反応を見る４８時間くらいでわかる方法もありますし、血液検査でも一週間くらいで結果が出ます。そして、抗体があるという結果が出れば安心です。抗体は感染して症状が出て治っていく過程でできるものなので、接触して１週間後に存在する抗体は昔の感染でできたものと考えられるからです。（水疱瘡みずぼうそうは感染までの潜伏期間が２〜３週間あるため）もしもうつってしまったら、感染時期によってリスク※のちがいがありますので、担当医師にご相談ください。

※妊娠中の感染のリスク
ヘルペスの一種・水痘帯状疱疹ウイルスは、比較的毒性が強く、妊娠初期に感染し、母子感染により、胎児が感染すると、流産する。妊娠13〜20週に、妊婦（母親）が水痘に罹患すると、流産することが少ないのが、先天性水痘症候群（せんてんせいすいとうしょうこうぐん）を発症するリスクが高くなる。妊娠21週以降に、妊婦（母親）が水疱瘡に感染すると、出生した後、乳児期に帯状疱疹を発症することがある。また、出産時に、母親が感染し、水疱がでてきた状況にあると、「周産期水痘（しゅうさんきすいとう）」という、リスクの高い状態になる。