このページの情報は 2006年12月20日14時22分 時点のものです。 |
知ってる
亀山 早苗
男と女…―セックスをめぐる五つの心理
女性は、どんどん、セックスに対して変わっていっている。なのに、男の人は、自分の中の作り上げたイメージでしか女を愛そうとはしないところが、伺えた。
サブタイトルにセックスをめぐる五つの心理とある。
結婚制度を前提とする近代合理社会は愛と性を不可分のものとして捉えてきたが、この書物に登場する多くの男女は、性と生活を極めて明確に区切って使い分けている。つまり、パートナーに生活から性まで全てを要求するのは無理だから、欠落した部分を婚外の相手に求めるのはなんら不自然なことではあるまいというわけだ。かくして、配偶者、もしくは恋人はあくまで生活のパートナーとして、肉体的な欲求は所謂セフレに求めるという具合である。著者はそこに精神の自由と解放を見ているのだが、セックスがコミュニケーションであるというのなら、配偶者や恋人とより良い性のあり方を模索するような方向があっても良いだろうと思う。本書の議論の立て方だと、性の充足は結局「不倫」にもとめるか、所謂非日常的性行為(スワッピング、SM等)に求めるかのどちらかになってしまうような感じで、それが精神の自由と解放だというのは議論の飛躍のようにも思える。とは言え、セックスがコミュニケーションであるというのは極めて重要な視点である。カントなどセックスは暴力だと考えていたし、フーコーは性を退屈なものと考えていた。日本の男女にとっても、性がコミュニケーションとして存在することは多くの場合なかったのではないか。
亀山さんの本は人にすすめられてはじめて読みましたが、ちょっとかきにくいことがはっきりと書かれていて、読み進むうちにSEX時の心理がよくわかりました。とくに男性のほうが、性に対して縛られた考え方を持っているように感じました。ここに書かれていることを読んだからといって、すぐに何かを変えようとは思わないのですが、SEXに対してリセットできた気がします。自由ということについて考えさせられました。
もちろん内容について啓発されるということです。 |
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