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2006年12月20日14時22分
時点のものです。

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それでもヒトは人体を改変する

それでもヒトは人体を改変する

人気ランキング : 320196位
定価 : ¥ 2,310
販売元 : 早川書房
発売日 : 2003-12-19

商品名 それでもヒトは人体を改変する
価格 ¥ 2,310
発送可能時期 通常3〜5週間以内に発送
訳者あとがきに星5つ

理路整然とした主張である、どのように受け取るかは読者次第。本を手に取り最後まで読まなくても「訳者のあとがきで十分だ」と感じた。あとがきにこの価格分払う価値がある。もちろんあとがきを立ち読みだけでも、図書館で借りて全部読んでみるというのでもいい、とにかく「訳者のあとがき」がかっこいい。

金や命のためならなんでもアリ。

「クローン人間にイエス」というトンデモ本があったが、本書もこれに類するくらいのトンデモぶりである。
映画「マトリックス」は哲学的思想のもと完全なる人間へのアンチテーゼだったとおもうが、人体の改変はせいぜい「蛇にピアス」くらいにしてもらったほうがよさそうだ。
それにしても「アメリカ資本主義」とはなんでもアリなのだなと改めて感じ入った。

近い将来、おそらくこうなる

 フランシス・フクヤマの『人間の終わり』も読みましたが、あちらが陰気くさい分、よけいにこの本は楽天的に読めました。きっとアメリカ人ならこの本の予言する方向に近い将来、進んでいくでしょう。技術や科学の進歩は止められないし、過度の規制をすれば地下マーケットを拡大するだけの話だと思います。その方がかえって危険だし、著者も指摘するように、研究者は規制のない土地に去っていくだけのこと。著者のようにこのような問題は絶えず議論をすることで、最小限に被害の少ない方向に持って行くことが出来ると思います。
 もし未来の人類の異なる集団がお互いに別のものと見るようなことになれば云々…≠フくだりは、黒人をアフリカ大陸から奴隷としてさらってきたアメリカ人が何をほざいとるか、との感を持ちました。もしかすると、すでにそういう差別意識はすでになく、新しい時代の差別の予感なのかも知れません。ここ以外は、基本的には著者の考えには同意できるので、とりあえず星4つ。

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